【徳島市】「どうしてそんなにおいしいの?」お菓子の製造・販売をおこなう老舗企業「イルローザ」パティシエさんに製作時の工夫やこだわり話を聞いた!
「株式会社 イルローザ」は、徳島市南沖洲に本社を置き、36年以上(※法人設立は1976年)もの間、お菓子の製造や販売を手掛けている老舗企業です。
徳島県内に「イルローザ」を9店舗も展開し、おいしいケーキや焼き菓子を販売しています♪
どうしてそんなにおいしく作ることができるのか、今年2023年6月に北佐古店で新発売された「カヌレ」を中心に聞いてみました♪(※カヌレは、北佐古店と鳴門店の限定商品です)
お菓子を作るときの工夫やこだわりを教えて
-イルローザの焼き菓子やケーキはどれもおいしいですが、製作時の工夫やこだわりなどあれば教えてほしいです!
パティシエさん:当店で販売しているお菓子は、年齢や性別を問わずさまざまな方に味わっていただきたいという大前提のもと、商品づくりをおこなっています。
当店の看板商品「マンマローザ」もそうなのですが、たとえば、今年2023年6月に当店(徳島市にある北佐古店)で発売したカヌレも、お子様からご年配の方までが「おいしい」と言ってくださる、そういう味を目指しました。
-外国であるフランスの伝統的なお菓子「カヌレ」のおいしさや良さを活かしつつ、日本人の舌に合うようにし、広いターゲット層を狙うのは難しかったのではないですか?
パティシエさん:そうですね。カヌレは焼き菓子で、本来は働きバチが巣を作るために分泌させた蝋を精製した、ハチミツの素「ミツロウ」を型の内側に塗ってから生地を流し込んで焼き上げます。
-型から外しやすくするため?
パティシエさん:はい。ミツロウが油のような役割をし、焼き上がったときに型から外しやすくなります。ただ、小さなお子様の場合、ハチミツの乳児ボツリヌス症やアレルギーなど心配です。そのため、小さなお子様にもカヌレを楽しんでいただきたいという想いから、当店では蜜蝋ではなくバターを使用しています。
-なるほど。バター、いいですね。
パティシエさん:単純に蜜蝋からバターに変更したというわけではなく、香ばしさやカリっとした食感にもこだわりました。
また、可能な限りフランスの情景を思い浮かべながらカヌレを楽しんでいただけるよう、フランスとのパイプを使い、本場フランス製の銅の焼き型を使って焼き上げています。
-焼き型でどのような違いが出るのですか?
パティシエさん:銅の焼き型を使うことで、表面のカリっとした食感がまず出やすく、中の生地のモチモチ感を感じてもらいやすくなります。この食感がカヌレ本来の良さなので、ここが当店の一番こだわっている部分になります。
「カヌレ」の味は…
外側が、カリッカリです!
そして、香ばしい♪
パティシエの方が話してくれたことばかりを書いているように思うかもしれませんが、中の生地もモチモチで、本当にすごくおいしかったです(*’▽’)
じゅわっと広がる甘くてやさしい味わいを、ぜひ皆様も感じてみてください。
キッシュやバーボーもおすすめ
今回の「イルローザ 北佐古店」での取材を通し、パティシエの方たちは味や食感だけでなく、そのお菓子の背景にもこだわって商品づくりをおこなっていることがわかりました。
商品づくりに携わっている人たちの想いに触れられたことで、「イルローザ」のスイーツが、今後さらにおいしく感じられるかもしれません♪
「イルローザ」には定番商品や今回紹介した「カヌレ」はもちろん、この時期しか味わえない季節限定の商品もあります。
また、注文後に店舗で最後の仕上げをしてくれる「バーボー(2021年より販売中)」や少し前にリニューアル復活したキッシュも販売中です。
購入した商品は、「イルローザ北佐古店」2Fにあるイートインコーナーでも楽しめます。
ぜひ皆様も、足を運んでみてくださいね(*´▽`*)
■イルローザ北佐古店