【徳島県海部郡】竹灯りアーティスト「たけの花」のご夫妻に直撃インタビュー!近日中の県内イベントも一挙大公開♪幻想的なやさしい光に癒されます
徳島県海部郡海陽町に、廃棄する竹をデザインして灯りを灯す「竹灯りアーティスト」や空間装飾家として活躍中の桧垣(ひがき)ご夫妻がいます♪
健(たけし)さんとフローレンスさんは、5年前に大阪から海陽町へ移住したことをキッカケに、竹灯りアーティストへと転身。
現在ご夫妻の作品は、海陽町を中心に徳島県内外で開催されるさまざまなイベントで披露され、注目を集めています。
竹灯りに興味を持ったキッカケは?
竹灯りに興味を持ったのは、健さんとフローレンスさんがまだ独身だった頃。
奈良県で開催されていた音楽祭りに出かけていた2人は、竹灯りの作品を観て感銘を受けました。
そして健さんは、自分たちの結婚式を竹灯りで演出したいと提案します。
「結婚式は4か月後に控えていたので、まさか!ウソでしょ?と思いました」
健さんの熱意に根負けしたフローレンスさんは、結婚式までの4か月間を「すごく忙しかった」と笑顔で振り返ります。
結婚して海陽町へ移住
4か月後に控えていた結婚式を竹灯りの演出で成功させた2人は、海と太陽が美しい海陽町の海陽町移住体験住宅を利用。
海陽町で海陽町移住体験住宅などを運営する「NPO法人あったかいよう」の支援を受けながら移住し、事業として竹灯りアーティストとして生きることを決意します。
「古民家の一部を工房として改造しました。最初は廃棄予定の家具やボイラーをいただき、活用させていただきました」
と、当時を楽しそうに振り返る健さん。
移住から5年経った現在は娘さんも誕生し、愛犬とともににぎやかな日々を過ごしながら作品づくりに励んでいます。
夫婦で本気の衝突
曼荼羅模様が特徴的な「たけの花」の竹灯り作品、デザインを主に担当しているのは、フローレンスさん。
健さんとイメージをすり合わせながら、2人で作品を制作していきます。
そのため、夫婦で意見が分かれることも多いのだとか。
本気で衝突できる関係だからこそ、すばらしい作品を生み出せるのかもしれません。
竹灯りアーティストとして生きる理由
営業が苦手で、ほぼすべての仕事が「口コミ」だと言う健さん。
にこやかで控えめな印象を受ける健さんですが、竹灯りには強いこだわりがありました。
「僕たちが使っている竹は本来、廃棄される予定だったもの。中国産のタケノコにおされて需要の減ってしまったタケノコが成長して竹になったものをいただいたり、手入れをする人がいない放置竹林を伐採させていただき、利用したりしています」
SDGsにもつながるだけでなく、桧垣ご夫妻も竹が無料で手に入るためWin-Winの事業でもあるようです。
「また、竹は現代で見直されている魅力的な資源のひとつ。竹灯りを通じて、言葉では言い表せない竹の魅力を体感していただけたらと思っています」
こういった想いは、ご夫妻が事業所名を「たけの花」と決めたことにも関係していました。
竹に咲く花は、120年に一度しか咲かないと言われ「不吉」「不吉の前兆」などと言われてきましたが、この現象は竹林が立ち枯れて次世代へとバトンを渡すための全面開花の現象。
こういった古今の価値観による違いによって印象が変わりつつある竹の花のように、「人の価値観を変える存在でありたい」と、「たけの花」と命名したそうです。
桧垣ご夫妻の作品が楽しめる近日中のイベント
ご夫妻のデザインと穴あけの技術は、竹の持つ本来の美しさを引き立てて人々を魅了し、幻想的な光の世界へと誘います。
興味のある方はぜひ、竹灯りイベントへ足を運び、和を感じさせるやわらかい光に包まれながら非日常の世界を体験してみてはいかがでしょうか?
2022年10月22日(土)に、勝瑞城館跡で開催される「第9回 あいずみスマイリーマルシェ」の第2部では、桧垣ご夫妻が手がけた竹灯りが会場を包みます。
■第9回 あいずみスマイリーマルシェ
2022年10月29日(土)には、台風のため延期となった「みんなの想火」が大里八幡神社にて開催され、桧垣ご夫妻の作品や一般の方々が制作した竹灯りが100以上も並びます。
竹灯りは、2022年10月29日(土)と30日(日)の2日間点灯されるので、ぜひ足を運んでみてください。
■大里八幡神社
少し先になりますが、2022年11月6日(日)には、海陽町にある「Hi-COLOR handworks」にてライブイベントが開催されます。
化学物質を含まないノンケミカルなオーガニック染料を使った衣料などを作成・販売している「Hi-COLOR handworks」の空間デコレーションを行うのが、「たけの花」。
音楽が好きな方は、ぜひチェックしてみてくださいね(^^)
■Hi-COLOR handworks